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防犯カメラのリプレイスとは

防犯カメラの交換とは、今お使いの防犯カメラをそのまま交換することです。既存の防犯カメラが有線ケーブルで配線されている場合は、ケーブルを変えずに交換することを意味します。元々はITシステムの入れ替えを指す言葉ですが、防犯カメラ業界では同じように使われています。
 
まず確認が必要なのは、既存の配線ケーブルです。その配線ケーブルが「同軸ケーブル」なのか「LANケーブル」なのかを確認します。そのケーブルに合った防犯カメラを選ぶ必要があります。
例えば、下のシステム図では、防犯カメラの交換方法を2通り紹介しています。

・アナログ防犯カメラのリプレイス

1つ目は、アナログ防犯カメラが壊れた時に、カメラだけを交換する方法です。当社のAHD防犯カメラには出力切り替えスイッチが搭載されていますので、アナログ信号に切り替えてアナログカメラとして使用することが可能です。
 
2つ目は、カメラとレコーダーを交換する場合、当社のAHDレコーダーはアナログカメラの信号を受け付けられるので、アナログカメラはそのままで、レコーダーを交換することが可能です。既存の防犯カメラをなるべく残して運用したい場合に最適なシステムです。

・LANケーブルを利用したリプレイス

ネットワークカメラを使用する現場では、カメラの交換に注意が必要です。ネットワークカメラは、各メーカー独自のプロトコルを使用しており、互換性がない場合が多く、カメラ交換後に映像が表示されないという問題があります。そのため他メーカー製のネットワークカメラ同士を接続する場合は注意が必要です。

ネットワークカメラのLANケーブルを延長する方法

ネットワークカメラは有線ケーブルを使用しますが、基本的にはLANケーブルで配線します。この場合、PoEハブから配線した場合、最大配線距離は100mとなります。しかし、現場によっては100m以上の配線距離が必要な場合もありますが、ここではLANケーブルの延長方法について説明します。

・PoEハブを使用する

ネットワークカメラとNVR（ネットワークビデオレコーダー）を接続して使用する場合、電源の供給にはPoE機能を使用します。

基本的にPoEハブやPoE内蔵のNVR同士の距離は100mですが、PoE機能なしの通信のみの配線の場合も100mとなりますので、ご注意ください。

・ハブを追加する

最もポピュラーな延長方法は、ハブを追加することです。カメラとPoEハブを接続した後、PoEハブをスイッチングハブに配線します。この方法で、カメラの長さを100m延長することができました。
 
PoEとNVRの間にスイッチングハブを追加すれば、さらにLANケーブルの長さを延長できますが、PoEハブとスイッチングハブには100ボルトの電源が必要なので注意が必要です。

・PoEエクステンダーを使う

電源が確保できない場合は、信号と電力を増幅して伝送するPoEエクステンダーを利用することで、電源が不要になります。さらに、PoEインジェクターを使って2台のエクステンダーをカスケード接続すれば、配線距離をさらに延長することができます。

・同軸LANコンバーターを使う

この方法は、配線そのものをLANケーブルではなく同軸ケーブルで行うものです。ただし、どうしてもネットワークカメラを使いたい場合は、同軸LANコンバータを使用します。
 
送信機と受信機があり、受信機には100Vの電源が必要です。同軸LANコンバーターは最大配線距離が800mなので、広い範囲での配線が必要な場合に使用します。

・ePoEハブで最大800メートル配線

ePoEハブ規格は、LANケーブルを使用しながら最大800mまでの配線を可能にします。ただし、ePoEに対応したネットワークカメラは限られています。実際には、1000mまで巻けるLANケーブルはほとんど販売されていないため、LANケーブルをジョイントして配線しているのが現状です。